紙の再生利用による機能性強化農業生産資材研究会 廃木質・パルプ系

紙を原料にした植物育苗ポットを開発
紙を原料にした育苗ポットの画像

<パルプモウルドとは>

紙パルプ溶液の繊維を製品の形状に合わせて金型を用いて抄造、成型した継ぎ目のない三次元立体成型品

研究会No.
03R29
研究年度
2003年
研究代表者
大石産業株式会社
研究会メンバー
福岡県農業総合試験場、九州大学農学研究院(大村教授)、堺助手
研究概要
農家の高齢化に伴い省力化が求められている。パルプモウルド製の育苗ポットは、ポットごと土に埋めればポットは生物分解されるので省力化が可能。又、古紙のリサイクル率を上げるには新たな製品開発や古紙汚泥などの未利用紙資源の有効活用が必要である。              製品化のためには機能性強化した育苗ポットの試作及び試作品による生育試験を実施し、効果について検証した。   
研究成果
新聞古紙を原料とした育苗ポットを開発しました。ポットのまま定植可能で、土の中で3カ月程度で分解されます。従来のプラスチックのように植え替えの手間が不要でプラスチック廃棄物の原料化にも寄与します。また通気性がある為にポット内部へ十分な空気を送ることができるので、根巻き発生もなく、猛暑期の地温上昇を大幅に緩和してくれます。
受賞歴
・平成21年度福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰
・平成22年度循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰
関連リンク
紹介映像