第8号 平成17年3月
 
目次 
■循環型社会構築のための共同研究に参画しませんか?
■研究会・活動紹介
■実践支援・活動紹介
■「福岡県リサイクル総合研究センター研究開発事業」募集方法の変更について
 
循環型社会構築のための共同研究に参画しませんか?
 今日の環境問題を解決するためには、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済システムを循環型に変えていく必要があります。このため、当センターでは、産・学・官・民(NPO)が連携して行うリサイクル技術及び社会システムの研究開発やその展開を支援しています。
 具体的には、新規性があり実用化が見込まれるリサイクル技術及び社会システムの研究開発を対象にした「共同研究プロジェクト」の編成や、実用化の可能性を検討する「研究会」の設立を行い、共同研究を推進しています。なお、毎年4月頃共同研究プロジェクトの公募を行っておりましたが、このたび募集方法の変更をいたしました。(詳しくは4項に記載しています。)
 皆様方の循環型社会構築に向けた研究への御参画を、心よりお待ち申し上げております。
リサイクル総合研究センター長 花嶋正孝
 
研究中のテーマ一覧
共同研究プロジェクト
@下水汚泥焼却灰等有害廃棄物の新規省エネリサイクル技術による商品・事業化開発
A間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発
B廃ガラスリサイクル製品の開発
C都市ゴミ焼却灰を活用したエコレンガ製造技術の開発
D焼酎かすの高度リサイクル技術の開発
E廃石膏ボードを利用した高性能かつ安価な新規アスファルト混合物の開発

研究会
@塩類再利用システム研究会
Aタンニン等を接着剤に用いた竹による集成材製造に関する研究会 →詳細はこちら
B有機資源地域循環システム研究会
Cロックウールリサイクル材の有効利用研究会 →詳細はこちら
D廃FRP漁船高度利用技術開発研究会
E環境持続型の焼却残渣循環資源化研究会
F低品質ノリの有効利用研究会
G焼却灰ペレットの資源化研究会
H生ゴミ堆肥化自然循環型社会システムデザイン研究会
I未利用材のリサイクル研究会
J環境共生型下水汚泥処理・利用システムに関する研究会
K有機資源の菌床利用研究会
L自動車リサイクル大牟田研究会
Mポリエステル不織布再生品の実用化研究会
N林地残渣有効利用研究会
O豚骨リサイクル研究会 →詳細はこちら
Pサニタリー製品廃棄物のリサイクルシステム開発研究会
Q廃農ビのリサイクル技術開発研究会
Rジオポリマー技術を活用したペーパースラッジ等廃棄物リサイクル研究会
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研究会・活動紹介
タンニン等を接着剤に用いた竹による集成材製造に関する研究会

北九州市立大学 九州大学 太平工業株式会社 株式会社ジェイペック
 物干し竿、ザル・カゴ類などの材料として有効に利用されてきた竹も、便利で近代的な製品に取って代わられ使用されなくなってきています。そして、竹を伐採しても採算が合わないため、放置された竹林が里山を侵食し問題となっています。竹の新たな用途の開発ができれば、竹林の管理が行き届く様になり里山の保全にも役立ちますし、成長の早い竹は二酸化炭素(地球温暖化ガス)を効率的に竹材として固定するので、地球温暖化防止にも役立ちます。
 本研究は、竹を高温高圧の状態下で天然系接着剤を用いて接合し、柱梁材となる構造材(高付加価値で市場規模も大きい)を製造することを目的としています。天然系接着剤の主剤には、ワトル材や赤松などの樹皮から抽出されるタンニンを用いており、有機系接着剤よりはるかに安全性が高いと考えています。
 昨年度までの研究で、天然系接着剤による竹集成材の製造に成功しており、本年度は、製造条件や天然系接着剤の研究をさらに進めると共に、製造した竹集成材の強度試験を実施しており、JASの一般集成材に対する規定を十分に満たす試験体が得られています。今後、さらに研究を進め、繊維方向に強い竹の特長を活かした高強度の柱梁材の実用化を目指します。

竹集成材の試作品
(85×10×5cm)
 

 
ロックウールリサイクル材の有効利用研究会

叶V日化環境エンジニアリング 新日鐵化学椛麹研究所 近畿大学 九州国際大学
太平工業梶@葛ソエコサイト 新日鐵高炉セメント梶@泊技術士事務所
 ロックウールは、アスベスト代替品として断熱材等の建設材料として使用され、近い将来大量に廃棄物として排出されると見込まれますが、現在排出された廃材は、ほとんどが産業廃棄物として埋立処分されています。本研究会は、この廃ロックウールを鉄分等金属含有廃水処理剤として利用し、更に回収鉄の有効利用を図ることを目的としています。これまでに県内の旧炭坑廃水湧出現場3カ所で廃水処理装置によるフィールド試験を実施し効果を確認しました。
 今後は、廃ロックウールのリサイクルシステムを構築するとともに、ロックウールリサイクル材及び回収鉄の用途開発並びに廃水処理装置の改良・普及を目指します。

 

 
豚骨リサイクル研究会

潟Nリーンエコバランス 潟Wェイペック 活齬
 福岡県内では、大小1000店舗以上のラ−メン店が開業し、毎日豚骨からス−プを取っているが、そのスープを取った後の豚骨ガラは大部分が利用されず廃棄物として焼却処理等され、ほとんどリサイクルされていない状況です。
 このため、福岡県名物の「とんこつラ−メン」から出る豚骨ガラを貴重な資源(肥料、飼料等)として販売戦略とその商品開発等の検討を行い、事業化を目指します。
 豚骨ラ−メン発祥の地である福岡県で、豚骨ガラのリサイクル(有効利用)が事業化されることにより、全国の豚骨ラ−メン店へと波及する可能性があります。 
 

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実践支援・活動紹介
リユース食器の利用によるゴミ減量化
 イベント会場などでは、紙製、プラスチック製などの使い捨て食器が大量に使用され焼却処分されています。これらを、リユース食器(洗浄し何回も使える食器)にすれば、ゴミ減量化や資源の有効利用になります。
 当リサイクル総研では、県内の関係者の参加による「リユース食器システム研究会(仮称)」立ち上げ準備会(2月7日)を開催して、ネットワーク作りを始めました。リユース食器は、販売→利用者→回収→洗浄の過程を経て再利用されますが、回収の工夫、事業採算性など、そのノウハウを蓄積していく必要があります。
 3月5日、6日に久留米市六角堂で開催されたばさらか市において、リユース食器システムの実践を行いました。このような取り組みをとおして、ゴミ減量化のより良いシステム化をめざしています。
 
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「福岡県リサイクル総合研究センター研究開発事業」
募集方法の変更について
 福岡県リサイクル総合研究センターでは、開設以来共同研究プロジェクト(共同研究費1,000万円以内/年、研究期間3年以内)の公募を行ってまいりましたが、より効果的な事業運営を図るため研究開発事業の見直しを行い、研究会(共同研究費150万円以内/年、研究期間2年以内)から共同研究プロジェクトにステップアップする方式を基本として運用することになりましたので、お知らせいたします。
 今後は、毎年春に研究会を公募すると共に、実用化が見込める段階まで研究が進んだ研究会については選定・評価の上、共同研究プロジェクトにステップアップする方式で研究開発事業を進めることになります。研究テーマの応募については常時受け付け、研究企画を経て研究会として順次採択しますので、皆様のご提案を心よりお待ち申し上げております。なお、熟度の高い研究会については、速やかに共同研究プロジェクトに採択いたします。
 本年度の研究会の公募につきましては、募集内容が決まりしだい当センターのホームページ等で広報(5月上旬の予定)いたします。
研究会公募に関する問い合わせ先
  財団法人福岡県環境保全公社リサイクル総合研究センター 研究開発課 
  TEL:093−695−3068   FAX:093−695−3066
e-mail:es.master@recycle-ken.or.jp  URL:http://www.recycle-ken.or.jp
 
発行  財団法人 福岡県環境保全公社
         リサイクル総合研究センター
     〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号 産学連携センタービル4階
      TEL 093−695−3069 FAX 093−695−3066
       E-mail es.master@recycle-ken.or.jp    http://www.recycle-ken.or.jp
 
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