第9号 平成17年9月
 
目次 
■愛知万博の「愛・地球賞」を2件受賞しました!
■使用済紙おむつのリサイクルプラントが稼働しました!
■共同研究プロジェクト・平成17年度新規採択テーマ
■研究会を採択しました!
■共同研究プロジェクト・平成16年度終了テーマ
■展示会に出展します!
 
愛知万博の「愛・地球賞」を2件受賞しました!
 「愛・地球賞」は、愛知万博のテーマ「自然の叡智」にもとづいて、持続可能な社会の実現に貢献をしている世界中の地球環境技術100件を顕彰し、博覧会から世界へ向けたメッセージとして発信するものです。
 福岡県リサイクル総合研究センターの共同研究プロジェクト及び研究会の中から応募した次の2件の研究開発事業テーマが、全236件の応募の中から選定され、受賞しました。

(1)【技術名称】生物センサー(発芽インデックス法)を利用した堆肥の評価技術
 <受賞者>堆肥の品質指標研究会
 <内 容>種子を一粒一粒透明なチューブに蒔い
        て発芽させ、茎の長さを測定することに
        よる堆肥の品質判定法を開発した。
(2)【技術名称】焼酎かす高度リサイクルシステムの開発
 <受賞者>焼酎かす高度リサイクル技術の開発プロジェクト
 <内 容>焼酎かすから昆虫飼料を作る。有用昆
        虫や微生物農薬に利用できる微生物を
        繁殖する。

 
使用済紙おむつのリサイクルプラントが稼働しました!
 当センター研究開発事業参加企業の一つであるトータルケアシステムが、大牟田市エコタウンの一角で、事業系から排出される使用済み紙おむつを回収し、パルプ、プラスチック等を分離洗浄することにより、再生パルプ等を取り出すプラントを本年4月から稼働しました。この事業を展開するに当たり、国のエコタウン補助事業、産炭基金、大牟田市等の支援を得ることができました。処理能力は使用済み紙おむつ20t/日です。この中から、再度紙おむつの原料として使用可能な上質な紙パルプ(乾燥重量2.5t/日)を取り出すことができます。また、残りの低質パルプやプラスチック等も分離回収することができます。
 
研究中のテーマ一覧
*赤字で示すテーマは本号に掲載しています。
共同研究プロジェクト
(1)ポリエステル不織布の端材・廃材リサイクル品の実用化に関する研究開発
(2)下水汚泥焼却灰等有害廃棄物の新規省エネリサイクル技術による商品・事業化開発
(3)間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発
(4)廃石膏ボードを利用した高性能かつ安価な新規アスファルト混合物の開発
(5)廃ガラスリサイクル製品の開発

研究会
(1)生ゴミ堆肥化自然循環型社会システムデザイン研究会
(2)環境持続型の焼却残渣循環資源化研究会
(3)廃FRP漁船高度利用技術開発研究会
(4)塩類再利用システム研究会
(5)福岡都心部バイオマス・ゼロエミッション研究会
(6)剪定枝等の優良堆肥化技術開発研究会
(7)生分解性及びリユース食器システムの起業化研究会
(8)永和・九州共立大学発泡ガラス研究会
(9)消火器肥料リサイクル共同研究会
(10)堆肥による農地力向上等のシステム開発研究会
(11)ホテイアオイによる持続可能な水質浄化及び物質循環づくり研究会
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共同研究プロジェクト・平成17年度新規採択テーマ
ポリエステル不織布の端材・廃材リサイクル品の
実用化に関する研究開発


研究期間:平成17年度〜
株式会社フコク 九州大学藤本研究室 有限会社F&F
 ポリエステル不織布は、自動車の内装材や介護用マットレス等として使用されていますが、これらの製造・加工過程で約20%が端材として排出、処分されています。そこで、製品加工端材や使用済み介護用マットレス(廃材)を原料とした自動車用吸音・緩衝材、建築用吸音・断熱・緩衝材を製造・販売することを目的とし、再生ポリエステル不織布の製造技術を研究開発します。
 この研究開発は、平成16年度に当センターの「ポリエステル不織布再生品の実用化研究会」において研究を行い、実用化が見込める段階まで研究が進んだため平成17年度から共同研究プロジェクトとして取り組むものです。
 再生ポリエステル不織布の製造技術の開発と実用化により「北部九州自動車100万台構想」の進展やリサイクル可能な建築材としての利用促進に貢献できるものと期待されます。

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研究会を採択しました!
永和・九州共立大学発泡ガラス研究会

渇i和 九州共立大学
 ガラスびんは、国内生産の減少、輸入びん比率の増加等により、ガラスびんカレットの「びん原料利用の限界」が懸念されており、「その他用途」需要量を増加させる必要性があります。現在、廃ガラスを原料とした軽量発泡資材「防犯・防草ジャリ」を販売しておりますが、軽量発泡資材を製造する際に持続効果のある物質の混入と焼成時における物質組織の破壊及び効果の減少を検証し、ナメクジ、ムカデ、アリなどを対象とした防虫機能を追加した防虫用軽量発泡骨材を開発するものです。

 
消火器肥料リサイクル共同研究会

潟c潟^ 鰹纐モリタ NPO法人地域循環研究所 佐賀大学
潟Rベルコ科研 消火器リサイクル共同研究会
 廃消火器の廃消火薬剤は、主成分がリン酸アンモニウムであり、農業用肥料としてリサイクルできます。しかし、リサイクル拠点から遠く、回収システムが未整備であるため、九州では廃消火薬剤等のほとんどが埋立処分されています。そこで、廃消火薬剤のリサイクルを進めるため、回収、運搬、利用システムの構築およびその実証試験や物流コストの削減方法を研究します。

 
堆肥による農地力向上等のシステム開発研究会

共栄環境開発梶@大牟田市 大阪産業大学
 食品残さを原料として、安全かつ地力の向上・回復効果のある公的評価を得た堆肥を製造するとともに、製造した堆肥を地域において利用するリサイクルシステムの確立と安全な農産物の安定供給について研究します。また、リサイクルシステムの定着と展開を図るため、堆肥の鍬込み等の労働力提供、土壌診断、耕作放棄地を利活用した農作物の栽培事業を実施する農業法人等の起業や、地域の農業関係機関と連携した高品質堆肥提供、家庭菜園指導、農産物直売所の設置等の農産物需要拡大支援事業について研究を行い、農産物の増産及び販売ルートの確保による農家所得の向上と元気な農業農村づくりを目指します。

 
ホテイアオイによる持続可能な水質浄化及び物質循環システムづくり研究会

大木町役場 九州大学 福岡県筑後川水系農地開発事務所 福岡県筑後農林事務所 筑後川下流域農業開発事業促進協議会 大木町土地改良区 大木まちづくりセンター
 爆発的に増殖するホテイアオイは、冬に枯れた植物体が"ヘドロ"となり、水辺環境を悪化させます。反面、成長時に栄養塩(窒素、リン)を吸収するなど環境浄化に役立ちます。そこで、増殖したホテイアオイを回収し、バイオマス利用による有機資源循環や環境改善を行うため、ホテイアオイの安価で効率のよい回収、運搬方法等を研究します。

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共同研究プロジェクト・平成16年度終了テーマ
都市ゴミ焼却灰を活用したエコレンガ製造技術の開発

研究期間:平成14〜16年度
荒木窯業(株) 福岡県工業技術センター 福岡県保健環境研究所
久留米市 大川市 大牟田市
 都市ゴミ焼却灰(飛灰)を原料とするエコレンガの製造技術の開発に取り組んだ結果、焼却灰含有率27%のエコレンガの製造技術を確立しました。開発したエコレンガは、製品として十分な物性値と安全性を有していますが、焼却灰に含まれる塩素対策に設備投資が必要となるため、現状では製造コストが従来品の約3倍になると試算されています。今後は、焼却灰の脱塩処理技術の開発動向等を見ながらコストダウンの方法を検討していく予定です。
上段:大川市焼却灰利用レンガ
(左から1140℃酸化焼成、イブシ加工、還元焼成、1150℃酸化焼成)
下段:RDF焼却灰利用レンガ
(左から1130℃酸化焼成、イブシ加工、還元焼成)
 
焼酎かすの高度リサイクル技術の開発

研究期間:平成14〜16年度
葛繽Bメディカル 西吉田酒造梶@キューサイ梶@理研農産化工
九州大学 水産大学校 生物食品研究所
 焼酎かすを再利用するために、バイオ技術を組み合わせた新たなリサイクル技術を開発しました。具体的には、焼酎かすを主成分とする昆虫飼料を用い有用昆虫を大量生産し蛹を回収し、得られた蛹粉末を魚・エビなどの飼料として利用します。一方、焼酎かすの主成分(90%以上)である液分を、微生物農薬などの主成分となる有用微生物の培地として利用します。この技術により、従来最も利用困難であった焼酎かすの液分を効率的に再利用することが可能となりました。焼酎かすを代替原料とした菌培養液の生産をまもなく実現しようとしています。

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展示会に出展します!
 当センターと産学官民による、リサイクル技術や社会システムに関する共同研究成果をパネルや製品により紹介します。製品は実際に手にとってご覧いただけますので、ぜひお越しください。
発行  財団法人 福岡県環境保全公社
         リサイクル総合研究センター
     〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号 産学連携センタービル4階
      TEL 093−695−3069 FAX 093−695−3066
       E-mail es.master@recycle-ken.or.jp    http://www.recycle-ken.or.jp
 
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