プレスリリース

記者発表を行いました(令和6年3月21日)

薬局の使用済医薬品ボトルをリサイクルした「お薬手帳カバー」「お薬ボックス」を製作!

  • 当センターと県では、プラスチックの資源循環を促進するため、(公社)福岡県薬剤師会及び大日本印刷(株)と協同して、全国に先駆け、薬局で廃棄されている使用済医薬品ボトルを回収しリサイクルする実証事業に取り組んでいます。
  • 令和4年10月からこれまでに約1トンのボトルを回収、再生原料化(ペレット化)し、県工業技術センター化学繊維研究所による物性評価を行った上で、原料の特性に合うリサイクル製品への活用を検討してきました。
  • その結果、医薬品ボトルをリサイクルした「お薬手帳カバー」と「お薬ボックス」を製作しました。
    これらの製品を、3月22日から、本実証事業に参加している全280薬局の一部において、希望する利用者に配布します。
  • また、本実証事業により得た知見を活かして、剥がせるラベルの使用など、リサイクルしやすい医薬品ボトルの設計案などをまとめた「プラスチック製医薬品ボトルのリサイクルに向けた環境配慮設計ガイド(中間案)」を作成しました。
  • 今後、医薬品業界の意見を踏まえて設計ガイドを完成させることとしており、設計ガイドを活用して、関係業界における医薬品ボトルのリサイクルに向けた取り組みを働きかけ、新たな資源循環の仕組みを構築していきます。

1 医薬品ボトルのリサイクルについて

(1)実証スキーム及び製作したリサイクル製品
<実証スキーム及び製作したリサイクル製品>
(2)薬局での配布

製作したお薬手帳カバーとお薬ボックス(各4,500個)は、3月22日から、本実証事業に参加している全280薬局の一部において、希望する利用者に配布します。

※製品は全ての実証参加薬局に送付しますが、
 利用者への配布の有無や配布開始日は薬局の判断によりそれぞれ異なります。
※実証参加薬局には、目印となるポスターが貼ってあります。
※製品の数には限りがあります。

○ 実証参加地域(全280薬局)
地区薬剤師会名 地域
(一社)福岡市薬剤師会 福岡市東区、博多区
(一社)筑紫薬剤師会 筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、那珂川市
(一社)久留米三井薬剤師会 久留米市、小郡市
(公社)八幡薬剤師会 北九州市八幡東区、八幡西区
(一社)小倉薬剤師会 北九州市小倉北区、小倉南区
<ポスター、試作品>

2 プラスチック製医薬品ボトルのリサイクルに向けた環境配慮設計ガイド(中間案)について

本実証事業に取り組む中で、リサイクルに適した医薬品ボトルの環境配慮設計について検討し、医薬品業界への提案としてまとめた中間案です。

○ 主な内容
 ・実証事業により把握した医薬品ボトルのリサイクルに当たっての課題
 ・リサイクルに適した医薬品ボトルの環境配慮設計に関する提案

○ 掲載場所
 県ホームページ:プラスチック製医薬品ボトルのリサイクルに向けた環境配慮設計ガイド(中間案)

<QR、ガイド図>

3 取材について

薬局での現地取材に対応します。
取材を希望する場合は、下記(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センターにお問合せください。
(取材日時は、個別に調整いたします)

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(薬局での取り組みに関すること)
 ■ 公益社団法人福岡県薬剤師会(担当:正)
  〒812-0018 福岡市博多区住吉2丁目20番15号 TEL:092-271-3791

(リサイクル製品の製作/環境配慮設計ガイドに関すること)
 ■ 大日本印刷株式会社(担当:柴田)DNP GREEN PARTNER
  〒162-0062 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1−1
  ホームページ:https://www.dnp.co.jp/biz/theme/dgp_biz/
  ※「DNP GREEN PARTNERに関するお問合わせ」より、お問合わせください

(物性評価に関すること)
 ■ 福岡県工業技術センター 化学繊維研究所(担当:化学課 蓮尾、齋田)
  〒818-8540 筑紫野市上古賀3-2-1 TEL:092-925-7723

(事業全般に関すること)
 ■ 公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター(担当:プロジェクト推進班 田尻、大塚)
  〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号 産学連携センタービル4階
  TEL:093-695-3069
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関係資料