センター長挨拶

福岡県リサイクル総合研究事業化センターは、資源循環型社会の構築を目指して、産・学・官・民の連携による共同研究を支援し、その事業化を推進するために、福岡県の100%出捐により設立された公益財団法人です。

当財団では、いわゆる3R(リデュース、リユース、リサイクル)を促進するために企業、NPO、大学・研究機関等の研究開発をコーディネートし、最終的に3Rの事業化を目的としています。

支援対象は必ずしも廃棄物のリサイクルだけではありません。リサイクル工程での省エネルギー化や、物質循環における省エネルギー効果の評価なども広く支援の対象としています。

上記の目的を実現するためには、技術開発と併せて新たな社会システムづくり(回収体制や販路開拓など)に向けた様々な課題を同時に検討していく必要があります。その意味で各主体の連携のもと一貫して課題解決を目指す公益財団法人としての我々の活動の意義は大きいものと考えています。 また、当財団の支援体制の特徴として、技術開発を直接行う代わりに、多くの有能なコーディネーターを有し、事業化までを総合的にサポートします。事業化に向けた問題点を洗い出し、これまでの蓄積された知見を元に連携できる大学・研究機関や必要とする技術を持っている企業を紹介するなど、支援機関としての強みを十分に生かす活動をしています。

国連では「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、我が国の第五次環境基本計画にもこの考え方が組み込まれました。その中で新たに資源循環の意義が再認識されています。

我々は、3Rに関わる社会システムの変化に対応し、真の循環型社会の実現の一翼を担い、当財団に課せられた社会的使命の自覚のもとに事業の展開を拡大していく所存です。

3Rに関する事業化をお考えの際には、是非当財団をご活用ください。

公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター

センター長中村 崇