水溶性を付与した廃棄消火薬剤の新たな用途開発 その他
消化薬剤から液体肥料を製造
- 研究会No.
- 15R107
- 研究年度
- 2015年
- 研究代表者
- 兼定興産株式会社
- 研究会メンバー
- 福岡県工業技術センター化学繊維研究所
- 研究概要
- 廃棄された消火薬剤は、従来、一部は肥料原料として利用されてきたが、廃棄処分されている消火薬剤の新たなリサイクルを目指し、工場排水処理の微生物のリン・窒素栄養剤として活用するための技術を開発する。
- 研究成果
- ABC消火薬剤の主成分は、粉末状のリン酸第二アンモニウム(リン安)と硫酸アンモニウム(硫安)です。しかし、その粉末は撥水性を有するシリコーンで覆われているので、肥料原料として取り出すためには特殊な装置が必要でした。さらに、事業化を目指すためには、大量処理が不可欠であり、簡易且つ製造コストを抑えた生産技術の開発に取り組みました。
粉末を覆っている撥水層を除去する新技術を用いて回収実験を行ったところ、水溶化処理の最適条件を見出したことにより、安定した濃度でリンと窒素成分を含んだ液肥を製造することに成功しまし - 受賞歴
- ・平成19年度福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰
・平成20年度循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰 - 関連リンク
- 関連リンク
- 関連リンク