無電解ニッケルめっき廃液リサイクル 廃液

めっき廃液からニッケル(金属)とリン(肥料原料)を回収
ニッケル・亜リン酸カルシウム斜め配置
無電解Niめっき部品
無電解Niめっき廃液
無電解ニッケルめっき廃液リサイクルシステム
研究会No.
09R73
共同研究プロジェクトNo.
11P25
研究年度
2011年から2013年
研究代表者
大谷化学工業株式会社
研究会メンバー
学校法人関西大学(芝田教授)
研究概要
各種電子部品の下地処理などに用いられる「無電解ニッケルめっき」。処理後に発生する廃液は、現在、産業廃棄物として処分されている。無電解ニッケルめっきの工程で生じる廃液は、九州地域で約8,000t/年発生しているとされている。この廃液は、従来、中和処理後にまたは固形分を焼却し埋立処分などされていたが、ニッケルやリン化合物が多量に含まれていることから、廃液からニッケルを回収するとともに、より資源価値の高いリンについても回収する技術の確立に取り組む。
研究成果
ニッケルを選択的に取り出す抽出剤(特許第5360483号)を用いて、回収実験を行ったところ、抽出率98%以上という高効率で1年以上にわたり処理能力を維持できることがわかりました。この高性能な抽出剤を用いることで抽出操作が一回で済み、装置の小型化に成功しました。また、ニッケル抽出後の廃液から亜リン酸カルシウムという形で効率よくリンも回収できることがわかりました。
なお、当事業を開始するにあたり大谷化学工業㈱の本社工場内に設けた「ニッケル・リン回収設備」は、福岡県リサイクル施設整備費補助事業により平成26年
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