間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発 廃木質・パルプ系

地域の森林資源を有効に利用できるオール木質スギパレットを開発
スギ間伐材と木製ダボによってオール木質スギパレットが完成するプロセス
間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発の写真1
間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発の写真2
間伐材等の低位利用材を活用したオール木質スギパレットの開発の写真3

国内で生産される木製パレットの多くは輸入材が使われています。オール木質スギパレットは利用が進まない地域の森林資源を有効に利用できる製品です。このことは単に未利用材の有効利用だけではなく、間伐等の推進により森林の健全化が図られるため、CO2吸収源や水源かん養等の森林の公益的機能の向上に大きく貢献するものとなります。
木材価格の低迷、林業従事者の高齢化等により、木を使わないことにより全国的に森林の荒廃が進んでいます。世界有数の木材輸入国である我が国において国内の森林資源を積極的に利用することは地球規模での環境保護にもつながるものです。

共同研究プロジェクトNo.
04P10
研究年度
2004年から2006年
研究代表者
NPO21世紀の森林づくり(有限会社早田材木店)
研究会メンバー
森林林業技術センター
研究概要
スギ低位利用材(間伐材や曲がり材)を木製ダボ接合を用いることで、強度を確保したオール木質スギパレット(物流用パレット)の開発を行う。
研究成果
林業で発生する曲がり材や間伐材等の低位利用材を活用して、釘を使用せず、破損部分を修理して再利用することが可能な杉パレットを開発しました。
受賞歴
・平成19年度福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰
・平成20年度循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰
関連リンク
紹介映像