プレスリリース

記者発表を行いました(令和6年2月8日)

リユース太陽光パネルによる発電実証開始!

  • 当センターと県では、太陽光パネルの将来的な排出量増加に備え、平成30年度から、パネルのリサイクルを推進するための協議会を設立し、「廃棄太陽光パネルスマート回収システム」の構築などに取り組んできました。
  • 今年度から、パネル排出量の更なる低減を図るため、発電事業者(PPA事業者)、メンテナンス事業者、収集運搬事業者、リサイクル事業者等と連携して、使用済パネルのうち、まだ発電可能なものを再利用する太陽光パネルリユースモデル事業に新たに取り組んでいます。
  • 今般、大川市にある家具メーカーの工房にリユース太陽光パネルを設置し、発電した電力をPPAにより事業所内で利用する実証を2月9日から開始します。
    この実証で、リユースパネルの発電効率の変化を確認するとともに、PPA事業における採算性の評価を行います。
  • 本事業では、発電実証に加え、使用済パネルが再利用可能かどうかを低コストに診断する方法や、パネルの効率的な運搬方法についても検討を行い、太陽光パネルのリユースに係る低コストで信頼性の高い「福岡県モデル」を構築して、県内での太陽光パネルのリユースを促進していきます。

※ PPA(Power Purchase Agreement)
  電力販売契約という意味で、「第三者所有モデル」とも呼ばれる。
  発電事業者が、他社が所有する施設の屋根等にパネルを設置し、発電した電気を施設所有者に販売し、利益を得る事業形態。

1 発電実証の概要

○ 設置場所 :株式会社ワンズコーポレーション(家具メーカー/大川市大字津648-3)
○ 発電目的 :設置場所での自家消費(PPA契約)
○ 設置枚数 :67枚(5~10年間使用したパネルを再利用)
○ パネル出力:計16.1kW(住宅約4軒分の発電量に相当)

 

■ 実施者
 株式会社アズマ
  PPA事業者として、リユースパネルを設置。
  遠隔監視による発電効率の確認及び事業採算性の評価。

 株式会社システム・ジェイディー、株式会社浜田
  使用済パネルが再利用可能かどうかを設置前に診断。
  今後、簡易検査機器等を用いた低コストなパネル診断方法の検討を実施。

<設置状況>
2 太陽光パネルリユースモデル実証の実施スキーム

太陽光パネルリユースの事業化を目指す関係事業者らと共に、パネルの診断・運搬・発電の各工程での 課題を整理し、一連の実証を行って、リユースモデルの構築を目指す。

<実施スキーム>
3 事業の実施体制

「太陽光発電(PV)保守・リサイクル推進協議会(平成30年度に設立)内に、昨年6月、「リユースモデル事業ワーキンググループ」を設置。  

 <参加メンバー> 事務局:(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センター
  ㈱アズマ、NEメンテナンス㈱、㈱紙資源、北九州市立大学 松本亨教授、㈱システム・ジェイディー、
  ㈱新菱、㈱浜田、三菱HCキャピタル㈱、㈱リサイクルテック   ※五十音順

4 現地取材について

設置場所での現地取材に対応します。
取材時は、屋上に設置したリユースパネルの状況を撮影できるほか、(株)アズマ及び(株)ワンズコーポレーションの担当者
への取材が可能です。
取材を希望する場合は、当センターにお問合せください。
(取材日時は、個別に調整いたします)

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(発電に関すること)
 ■ 株式会社アズマ(担当:宮﨑)
  〒834-0006 八女市吉田1645-4 TEL:0943-24-4001

(診断に関すること)
 ■ 株式会社システム・ジェイディー(担当:伊達)
  〒814-0001 福岡市早良区百道浜3-8-33 福岡システムLSI総合開発センター4F
  TEL:092-832-5276

 ■ 株式会社浜田(担当:入端)
  〒802-0003 北九州市小倉北区米町1丁目1−1小倉駅前ひびきビル6階
  TEL:0120-600-560

(事業全般に関すること)
 ■ 公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター(担当:プロジェクト推進班 田尻、大塚)
  〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号 産学連携センタービル4階
  TEL:093-695-3069
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