福岡県リサイクル総合研究事業化センターは、食品ロス削減のためにフードバンク活動の普及促進に取り組んでいます。

フードバンクによる食品ロス削減

日本では、年間約2,759万トンの食品廃棄物が排出され、このうち本来食べられるのに廃棄されている、いわゆる「食品ロス」は年間612万トン含まれると推計されます。(平成29年度推計/農林水産省)

食品の製造業・卸売業・小売業では、主に次のような食品ロスが発生します。

  • [製造業] 包装の印字ミス、規格外品の発生、製造過多
  • [卸売業] 流通過程での商品の汚損・破損
  • [小売業] 売れ残り、納品期限切れ、定番カット(新商品や規格変更により店頭から撤去された食品)
製造業、卸売業、小売業における食品ロスの発生を表した図です。

フードバンク(団体)では、規格外品、包装の破損、定番カットなど、通常の販売が困難になった食品を食品関連企業等から引き取り、生活困窮者や社会福祉施設等に無償で提供しています。

食品の提供者からフードバンクへ、フードバンクから食品受取者への食品の流れを表した図です。食品の提供者とフードバンクとの合意書(※1)、フードバンクと食品受取者との合意書(※2)を図に記載しています。
  • (※1)「食品の寄贈に関する合意書」フードバンク団体と食品の提供者が、提供食品の転売禁止や衛生的な取扱い等について協議し合意を図ります。
  • (※2)「食品の受取に関する合意書」 フードバンク団体と食品の受領者が、提供食品の無償提供や衛生的な保管等について協議し合意を図ります。