福岡県リサイクル総合研究事業化センターは、食品ロス削減のためにフードバンク活動、フードドライブ活動の普及促進に取り組んでいます。

フードバンク活動、フードドライブ活動の普及促進の取組み

  • 令和4年3月に策定された「福岡県食品ロス削減推進計画」では、今後推進していく取組として、フードバンク活動、フードドライブ活動の普及が掲げられています。
  • 公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター(リ総研)は、これらの計画に基づくフードバンク活動、フードドライブ活動の普及促進業務を福岡県から受託し、県とともにフードバンク活動の課題解決に取り組んでいます。

(一社)福岡県フードバンク協議会の設立

フードバンク活動はフードバンク団体が食品寄贈者から食品ロスの寄贈を受け、生活困窮者などの食品を必要とされる方々に提供を行っている活動であり、「食品ロスの削減」及び「食品を必要とされる方々の支援」に貢献しています。

一方、この活動はNPO法人や任意団体が非営利で行っているため、如何に安定的で持続可能な活動に発展させていくかが課題となっています。

これらの課題を解決するため、リ総研では、福岡県内のフードバンク団体を支援していく仕組みとして、平成31年4月に「一般社団法人福岡県フードバンク協議会」を設立しました。

また、提供される食品のトレーサビリティを確保し、フードバンク活動の信頼性向上を図るため「フードバンク活動支援システム」を開発しました。

◆一般社団法人福岡県フードバンク協議会の詳細は、こちらをご覧ください。

◆フードバンク活動支援システムの詳細は、こちらをご覧ください。

「生鮮食品ロス削減活動の手引き」の作成

フードバンク活動の普及・促進に取り組んでおりますが、野菜や果物等の生鮮食品は、消費期限が短いことから、食品を必要としている方に迅速に届けるための仕組みがなく、余剰の食品を廃棄せざるを得ない事例がありました。

こうした生鮮食品ロスの削減及び有効利用を促進するため、県と(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センターで「生鮮食品ロス削減活動の手引き」を作成しました。

本手引きは、食品ロス削減、生活困窮者支援及び食育・地産地消のため、直売所等で生鮮食品ロスが発生した場合に、それを廃棄することなく、子ども食堂や福祉施設等へ寄付できる体制づくりを各地域で促進していくことを目的として作成しました。
県内で既に直売所や福祉団体で取り組まれている先行事例の紹介や、地域で取り組みを進める際の参考となる情報を掲載しています。

生鮮食品ロス削減耐性の図です。

食品寄贈企業の開拓と県内フードバンク団体の支援

県内の食品関連企業にを訪問し、フードバンクへの食品寄贈やそのほか支援をいただける企業の開拓に取り組んでおります。
開拓した食品寄贈企業がフードバンクへ適切に食品を寄贈できるよう、フードバンク活動をコーディネートすることで、県内のフードバンク団体を支援しています。

食品寄贈企業の開拓と県内フードバンク団体の支援の図です。

「フードバンク活動ガイドライン」の策定

フードバンク活動の普及啓発の一環として「 フードバンク活動ガイドライン」を策定しました。

本ガイドラインは、今後活動予定あるいは活動初期のフードバンク団体が食品寄贈者(食品関連企業等)との信頼性向上を図るために必要とされる食品管理・衛生管理や関係者(食品寄贈者及び食品受取者)との合意形成等について取りまとめたものです。

ガイドライン策定にあたっては、当センターが実施したフードバンク活動モデル事業(受託者:生活協同組合連合会グリーンコープ連合)及び食品提企業の開拓事業や支援企業との意見交換会等の取組みを参考にしています。